Microsoft Wireless Desktop 900 を使ってみる

もう恐らく20年近く使っているであろう、メカニカルスイッチ式の Mac用キーボード(を ユーティリティーを使って Windowsで使っている)から、ワイヤレス式のアイソレーションキーボードに変えたくなって、唐突に Microsoft Wireless Desktop 900 を買ってみた。

そもそもは現在使っている、Bluetooth マウス Microsoft Sculpt Comfort Mouse が LIVA Z2 との接続で遅延が起こったり重さが気になり始めたりしていて、Bluetooth ではない無線マウスってどうなのかな? と色々調べていると、キーボードとマウスのセット商品を見つけて、どうせだったらキーボードも変えてみるかという思いつきです。

またキーボードを Bluetooth方式にしてしまうと、BIOS画面で使えないという致命的欠点があるので、キーボードをワイヤレスにするには消去法でレシーバー無線方式しか選択肢がないというのもあります。

キーボードにはマウス以上のこだわりがあるので、メカニカルスイッチ式以外のキーボードを使うのには抵抗があったのですが、仕事で使っている HP純正のアイソレーション型キーボードが思いのほか使いやすくて、このキータッチに似たものならメカニカルスイッチくらいの愛着は湧くかもしれないとも思えました。

買う前にもちろんレビューは参考にするので、Enterキーと BackSpaceキーが小さくて打ちづらいということは認識していて、キー配列がはっきりわかる写真等も見ていたので、実物もなるほどそのとおりだなぁ……となりました。

今まで愛用していたメカニカルスイッチ式のキーボードと並べてみるとサイズはほぼ同じなので、この Enterキーと BackSpaceキーが小さいのは US配列を JIS配列に無理やり変えてるからだなと……Microsoftの投げやりさ加減を見ました。これだったら US配列のまま売ってくれたら完璧だったのにと思います。

個人的に気になるのは Enterキーが小さいことよりも BackSpaceキーが小さい上に右隣にある Insertキーとの距離が近いので、間違えて Insertキーを押してしまうと入力モードが挿入になることです。しかもこの Microsoft Wireless Desktop 900 キーボードにはステータスを示すインジケーター等がありません。せめて、CapsLock と NumLock のステータスは示して欲しいところです。

しかし、実売価格3,000円ちょっとという今まで使っていたメカニカルスイッチ式キーボードの6分の1程度の価格を考えると、コストパフォーマンスとしてはこの程度なのかもしれないと思います。

逆にこの価格でこの品質なら文句は言えないかもしれません。だいたいキーボードには2万円くらい出すのが当然という感覚が個人的にはありますので、1万円未満なんてどこかでコストダウンを図っているに決まっているわけです。

だから Microsoft には声を大にして言いたい「US配列のキーボードを日本でも売ってくれ」と。

それで解決する問題は多いのに多くのメーカーが国内用として US配列キーボードを販売しないのはどうしてなのかと言いたい。ローマ字入力する人間にとっては US配列の方が合理的なのに無理をして JIS配列のキーボードを作るものだから無理が出るんです。

さてキーボードについて、あとはキータッチの問題があるんですが、これについてはスペック通りというか打鍵音がものすごく静かで、メカニカルスイッチ式を使ってきた人間にとっては無音と言ってもいいくらいです。

恐らくメンブレン方式だとは思うのですが思っていたより跳ね返りも少なく、それほどストレスはありません。ストレスに感じたら長文を打つときだけ今までのメカニカルスイッチ式キーボードを使えばいい話です。

しかしここでも US配列の問題が出てきて、今まで使っているキーボードは US配列なので使うたびにシステム設定を変更しなければならないのです。本当に JIS配列キーボードは滅んでくれて構わないと思っています。

そして付属しているマウスについてですが、こちらはほぼ不満はありません。大きさも適切だし、BlueLED は採用されていない普通の光学式マウスですが、トラッキングも私の環境では正確で今までのマウスと遜色なく使えています。そして何より「軽い」。単三電池2個分の重さはあるんですが、Sculpt Comfort Mouse よりは軽いと思います。

ここまで Wireless Desktop 900 を使って入力してきましたが、メカニカルスイッチ式と比較するとやはりキーの跳ね返りはあるので、幾分手の血行が良くなった気がします。HP純正のアイソレーション型キーボードはもう少し跳ね返りは少なかった気がするのですが、あのキーボードはどこのベンダーに作らせているのか知りたい。HP が自社で作っているとは思えないのだけど、自社製なのだろうか……。

もう少し慣れるまで使い続けたいと思います。


追記:一日使ってみての感想ですが、Enterキー と BackSpaceキーが小さい問題についてはホームポジションを崩さなければこれらのキーは小指で打つことになるのでそんなに問題にならないことがわかりました。

レビュー等で Enterキーと BackSpaceキーが小さいことを問題にしている人はホームポジションで打鍵しないフリースタイルな人なのだと思います。

それよりもやはり Mac用キーボードをずっと使っていたおかげで Ctrlキーの位置が左下及び右下なのが我慢なりません。この辺りはキーカスタマイズユーティリティーでキーを変更してどこまで改善するかを試してみたいと思います。

また、Microsoft マウス キーボードセンター をインストールしても Wireless Desktop 900 が認識されないのですが、これは先日使い始めた HUION H610PROV2 のペンタブレットのドライバーのせいではなのだろうか……と推測はしています。どうも HUION のドライバは他の HIDデバイスと競合するということを聞き及んでいますので可能性は否定できません。

しかし HUION のドライバーをアンイストールして試してはいません。特にこのキーボードをに対して マウスキーボードセンターを使用してカスタマイズする必要性を感じないので OSからキーボードとマウスが認識されていればなんの問題もありません。

キーボードとマウスをワイヤレス化すると、いよいよペンタブレットもワイヤレス化したくなるのですが、残念ながら HUION H610PROV2 はワイヤレスではないので USBケーブルが机から消えない。

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