2020/05/31
iClever IC-BK06Mate 使用感レビュー
iClever IC-BK06Mate を購入したので使用してまだ1日ですがざっとした使用感を書いてみます。このエントリーのテキスト自体をその IC-BK06Mate で書いています。
iClever のモバイル用 Bluetoothキーボードはたくさんの種類があり、好みに合わせてお選びくださいということだと思うのだが、種類が多すぎて却って選びにくいという本末転倒に陥っている。
今回選んだ IC-BK06Mate はその中でも最新のもので、2020年5月20日に発売されたものです。
購入に至ったポイントは
- 表面が持ち運びに別途カバー等が必要ないビニールレザーになっており、さらに開いた状態でビニールレザーが机等に密着し滑らない。
- 今までの iClever の二つ折りキーボードは真ん中に隙間がものすごく空いていたが、この機種は最小限である。
- 畳んで電源オフ、開くと電源オンというスマート仕様。
という3点になります。
同梱物はキーボード本体、充電用 microUSBケーブル、スマートフォン用スタンド、取扱説明書です。
スマートフォンスタンドが付属していますが、私の場合、タブレットは自立式のカバーを付けているので持ち運ぶ必要がなく、自室の机の上でスマートフォンを立てかけるのに便利だと思い使っています。
キーボードとスタンドを両方持ち歩くというのはスマートではないと思いますが、同梱させているのは良心的だと思います。
先に書いたとおり、電源のオンオフはなく、折りたたみを解除すると電源オン。折りたたむと電源オフというスマートな仕様はとても使いやすい。
折りたたみの開口部側にはマグネットが付いており、立て掛けても勝手に開くということはない。このへんは、IC-BK06 シリーズの共通機構だと思う。
私は主に Android端末でこのキーボードを使うつもりだったので、前提として Android で使用している感想が中心になります。
キー配列については折りたたみ式のため、中央部の折りたたみ部のキーについては多少無理があります。特に Yキーは相当無理をしているが、日本語を入力するときに Y は割と頻出するので慣れが必要です。
中央にあるキーは変則で大きかったり小さかったりするので、普段タッチタイピングの人は戸惑うところではあるかもしれません。しかし慣れられない程度ではないので、使っている内に問題なくなると思いますが、もう少し変則でなくさせる設計はなかったのかなとも思いました。
キー配列についてはその中でも、ESCキーが一番の問題で、Android の場合 ESCキーが「fn+shift+`」という3つのキーを同時押しという変則も変則というコンパクトキーボードの宿命というか「これはヒドい」というか……どうしてそんなところにバインドしたというか……。
文字入力をしている際に ESCキーを使う場面って実際にはそれほど多くはないのですが、いざ無意識に fn+ESCキーを押したらホームに戻るという挙動になるので Android では結構な問題だと思う。しかも Android はそもそも OS のショートカットとして command+enter でホームに戻るのです。せめて「fn+ESC」で ESC になるようにしてほしかった。
また3台までマルチペアリングできるので、複数の Android 端末でペアリングして試してみたのですが、機種によってデフォルトのキー配列がまちまちで、日本語配列だったり、US配列だったりするので、そういうときのためにキーボードにはオレンジ表記でUSキー配列も書かれています。
白で刻印されている文字が出ない場合はオレンジ色の刻印を参考にすれば問題なく使えます。ここまで配慮されているキーボードはフルキーボードにもあまりないので感心しました。
Android では Google日本語入力 を使っていますが、インライン変換にも対応しているし、ほぼ PCで使用している Google日本語入力と同じような感覚で使える。
しかし、英数、ひらがなモードの切替の仕方がわからず、マニュアルには「Shift+スペース」もしくは「alt+スペース」と書かれているのがそれは使えず、試行錯誤したところ「alt+`(ESCキー)」で切り替えられることを発見しました。
そして Android はもともとハードキーがある前提で OS が設計されているのでショートカットが色々と使えます。
例として、alt+tab でタスク切換え、command+del で戻る、command+enter でホームとなります。PC で使えるような control+C でコピー、control+V でペーストもできます。
打鍵感はアイソレーションキーボードとしてよくできており、ノートPCのキーボードで問題がない人であれば打鍵感に不満はないと思います。
このコンパクトさでこれだけの打鍵感を実現しているのであればコストパフォーマンス的にはむしろ出来すぎなくらいだと思います。
やはり1列目の詰め込み感がすごくて、Android や iOS で使うときは、3つの機能が割り振られている。だからといって一段増やして、6列キーボードにしたらコンパクトでなくなるので難しいところだ。
このキー配列を設定ユーティリティとかで調整できれば完璧だったのだが恐らくそういう機能はないし、やはりそこまで完璧を求めるならキーを詰め込む必要のないフルキーボードを使うべきかもと考える。
全般的には3,000円前後のキーボードとしては出来すぎなくらいだと思うので、これで不満を持つようなら、持ち運ぶのは難しくなってしまうが、高級な Bluetoothフルキーボードを検討したほうがいいように思う。
このキーボードにもう少し注文があるとすれば、特殊キーの位置を設定で変えられるとかしてすべての操作をキーボードでやりたいというものなので、スマートフォンやタブレットを目の前に置いて、端末をタッチして使えるのであればその機能も必要ない。
コストパフォーマンスを考えると本当に過不足ない状態のキーボードなので、手軽にスマートフォンで文字打ちがしたいとか、予備のキーボードがほしいという用途であればおすすめできます。