直截交わりと先の話【R-18 白出茂】

ジャンル:忍たま乱太郎 お題:臆病な交わり 制限時間:1時間 文字数:1140字


「出茂鹿さんを見ているとムラムラするんです」
「ふん……。ヘタレな君がそんな直截なことを言うとはな」

 それが事の発端。

 

「君のその気持ちが何処から来るのか確かめるか?」
 そう言うと鹿之介は白南風丸の手を引き、勝手知ったる場所のように物置小屋へと連れて行く。

「あの……何を……?」
 白南風丸はあんなことを言ったにも関わらずこんなことを言うのだ。
「あれが誘い文句じゃないというんだから君はすごいな。でも、だからこそ確かめて見たくもある」
 白南風丸に言ったのか独り言なのか、返事を待たずに戸を閉め、「座れ」と促し、鹿之介は上衣を脱ぎ、白南風丸に凭れかかった。


「出茂鹿さんっ……」
 白南風丸の熱い息を感じながら、鹿之介は胸から腰へと白南風丸を肌をなぞり前掛けをずらす。まだ直立前の一物を取り出し、無言で尿道口から裏筋へと舌を滑らせた。

 白南風丸は既に袴は脱がされ、上衣も開けている。波音の聞こえる物置小屋で月明かりの差し込む中、四つん這いで顔を埋める鹿之介の為すがままに半ばうろたえながらも座らされていた。

「あの……鹿之介さん……」
 白南風丸は快感と焦りの混ざった声を上げ、どうすればいいのかわからないまましかし魔羅は正直に反応し震えている。

「体に見合う大きさだな……。ここはヘタレじゃないんだな」
 鹿之介は視線を上げ、あのいつもの不敵な笑みを浮かべる。しかし、そこにはいつもは見えない劣情が浮かび、こういうことは初めてではないのだということを伝えるかのように見えた。

 鹿之介はそのまま更に手と口腔を巧み使い、完全に硬化し尿道口からは先走りが垂れ出しているそれを追い上げていく。更に陰嚢《ふぐり》も揉みほぐし撫でながら、これ以上はないという快感を与え続ける。

「あ……んっ……あぁ」
 白南風丸は既にその快感のまま鹿之介の髪に触れ、もうすぐそこまで来ている絶頂を感じて、熱い声を漏らす。

「もう……出、出ます、あの……出茂鹿さんっ」
 「そのまま出せ」と言うように魔羅を口腔奥まで咥え、喉奥を揺らす。

「っーー!!!!」
 声にならない声を上げ、鹿之介の口腔に精を放つ。
 口腔内でビクンビクンと動くそれを感じながら、出されたそれを少しは飲み、溢れ出る分は口元から吐き出た。

 

「どうだ? 気持ちよかったか?」
 冷静に訊く鹿之介に、「はい……あの……はい……」と呆然としている白南風丸。

「まだ、ムラムラするか?」
 口元の汚れを上衣で拭き取り、未だ少し硬度を保ち揺れている白南風丸の一物を見ながら言う。

「あの……出茂鹿さんは……?」

「さあな……。男は出してしまえは自分の気持ちに正直になれるもんだ」


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