Jelly Comb 超薄型無線 キーボード&マウス KUS015

以前購入した iClever IC-BK06Mate のパンタグラフ方式超薄型キーボードの打鍵感を気に入ってしまい、PC で使っている Microsoft Wireless 900 Desktop キーボードの打鍵感に納得がいかなくなってしまったので、IC-BK06Mate と同じように薄型でパンタグラフ方式を使っているフルキーボード&マウスを探していたところ Jelly Comb のキーボード&マウスを見つけました。
デザインも iClever のものとものすごく似ており、同じ金型を使っているのではないかと思わせるほどです。

製品情報に機種名らしきものがまったくないので商品ページを参照ください。

同梱されているのは、キーボード、マウス、マウス裏面の蓋の中にある USBレシーバー、キーボードカバー、保証書的なカード、取扱説明書となります。

付属している説明書は多言語対応で日本語にも対応しており、その表紙には KUS015 という品番らしきものが書かれていました。
Jelly Comb 自体のウェブサイトはあるので、製品情報から探すと、KUS015 があるので間違いなくこの製品だろうと思われます。

今回も前回の iClever IC-BK06Mate のときと同じように、実際に KUS015 を使ってレビューを打っています。

まず、仕様にはまったく書かれていませんが、打鍵感からパンタグラフ方式のキーボードだと思われます。またキー配列は US配列で、長らくメカニカルスイッチ式の US配列キーボードを使っていたので、再び US配列キーボードに戻ったことになります。エンターキーが細長いのが懐かしい感じがします。

Amazon のレビューを見ると @ の位置がおかしいとか「それが US配列だって言ってんだろ」という頓珍漢なレビューがあるのも Amazon ならではですが、そういうレビューはさすがにノイズなので削除するなどの対応が必要なのではないかとも思います。

まずキーボードを見ると、一般的な US配列フルキーボードとの違いは1列目のファンクションキーとテンキーの上の全選択、コピー、カット、ペーストの機能キーです。
ファンクションキーはデフォルトでは機能キーになっていて、ファンクションキーとして使うには Fnキーを押しながら使うか、Fn+ESCキーでファンクションキーロックになるので、一般的なキーボードと同じにするならまずこの設定をしなければいけません。不思議な仕様です。ファンクションキーを使うのに Fnキーを押さなければいけないとは意味がわかりません。

マウスはスクロールホイール付きの一般的なマウスですが、一般的なフルサイズマウスに比べて薄型なので、好き嫌いが分かれるところです。個人的には今まで Microsoft の標準サイズマウスに慣れていたので、薄すぎて持ちにくく感じます。クリック音はものすごく静かでかすかに音がするくらいですので静粛性を求める人にはいいと思います。
DPI の変更ができるようですが、変更したときに何か表示があるわけではないのでわかりにくいです。

細かいところをみると問題がないことはない製品ですが、一番気になるのがスリープモード。
説明書には「睡眠モード」とか書かれてますが……取扱説明書の説明を引用すると、

マウスとキーボードを10分以上使用しないと、エネルギーを節約するために、デバイスは自動的にスリープモードに入ります。
キーボードを起動するには、任意のキーを押すと3秒後に起動します。マウスを起動するには、左または右のボタンをクリックし、3秒後に起動します。

しれっと恐ろしいことを書いています。実際はスリープモードからの解除は体感で1秒もかからないのですが、スリープモードからの復帰が必要という時点でひどい仕様です。

実際にスリープモードを見てみると、マウスの方は完全に光学式読み取り装置自体が休止しているのですが、キーボードの方は外見上の変化がなく、インジケーターランプもつきっぱなしという、スリープモードって節電のためにあるんですよね? と聞きたくなります。

スリープモード自体は、Bluetooth キーボードは殆どがこの仕様なのでそれと同じ仕組みを使っているのかもしれませんが、最初に上げている Microsoft Wireless 900 Desktop はスリープモードというものはなく、デバイスの復帰などというものも必要ありません。それでいて1年近く使って電池の交換が必要ないという節電ぶりなので、Jelly Comb KUS015 よりもっとインテリジェントな節電方式を取っているものと思われます。このあたりはさすが OS を作っている Microsoft という感じがします。

このスリープモードがあまりにも気になるようなら、Microsoft キーボードに戻すつもりでいます。
そもそも商品説明にこのスリープモードについて書かれていないので、メーカーに瑕疵責任があるのでは……とも思いますが……。まぁ、売価約4,000円のキーボード&マウスに高望みをしてはいけません。

逆に Microsoft Wireless 900 Desktop はどうしてスリープモードなしであれだけ節電できているのか不思議です。
想像するに Microsoft Wireless 900 Desktop にもスリープモードはあるが、それはレシーバーとのデータの送受信を止めるだけで、キー入力やマウス入力の待機はしていて、スリープ中に操作があると直前のバッファデータをレシーバーに送信して、あたかもスリープがないかのように振る舞っているのかもしれません。あくまで予想ですが、挙動を見るとそのような感じもします。

Jelly Comb KUS015 がどうしてこんな節電方式を取ってしまったのかは不思議ではありまが、この節電方式を使ってどれくらい電池が持つのかというとところも興味があります。これで Microsoft Wireless 900 Desktop より電池が持たなかったらおもしろいですね。

今のところ、気になるのはこのスリープモードによる瞬間的な操作不全だけなので、Microsoft がこういうキーボードを出してくれればいいのになと思ってしまいました。

やはり本格的なキーボードなら1万円超え、マウスはまぁ2,000円くらいで充分なものがありますが、その辺の価格帯のものに対する要求と同じものを求めるのは酷というものです。

打鍵感は悪くないので、文字を打つのにどんどん使っていこうと思います。

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